小児歯科
はじめてお子様をお連れになられる保護者さまへ
歯の治療は大人でも嫌なものです。大人は我慢できることでもお子様にとっては大変なことです。
特に小さなお子様には次のことを注意して下さい。
- 小さなお子様の治療は体調の良い午前中に受診されることをおすすめします。昼過ぎや夕方になると疲れて眠くなったり、機嫌が悪くなることが多いです。
- なるべく嘘をついて連れてこないようにして下さい。かえって嫌がる原因になります。そのかわり治療の後は、たくさん褒めてあげて下さい。
- 幼児は歯科治療で嫌がって泣いたり暴れたりすることもあります。汗をかきますので特に冬場などは下着などの着替えを用意してきて下さい。また治療中はTシャツなど身軽な服装にさせましょう。冬場はタートルネックなど喉まである衣服は、診療中に呼吸をするのが難しくなることがあります。
- 待合室ではなるべくリラックスさせるように保護者の方が本を読んで聴かせたり、おもちゃで遊ばせてあげて下さい。当クリニックでは、キッズスペースがあり、厳選した絵本やおもちゃを多数取り揃えていますので、しっかりと楽しませてあげて下さい。
治療について
乳歯のむし歯を放っておくと、その後に生えてくる永久歯や歯並びにも悪い影響を及ぼす可能性があります。また、乳歯や生えたばかりの永久歯は弱く、むし歯になりやすいという特徴もあります。そのため、お子さまの歯は大人の歯よりも治療と予防が大切になります。
当クリニックでは、お子さまの成長・発達に合わせた無理のない治療を行ないます。
定期的なむし歯予防管理にも取り組み、お子さまにも分かりやすい歯みがき指導を行ない、機械を使った歯面清掃やシーラント、フッ素塗布などの予防処置を行ない、お子さまの大切な歯を効率的に守っていきます。
フッ素
歯科医院での高濃度フッ素塗布と家庭での低濃度のフッ素(フッ化物入りの歯磨き剤や洗口剤など)を繰り返し使うことが有効といわれています。
歯の周囲にとどまっているフッ素イオンが、歯の脱灰を防ぎ、再石灰化を促進します。
フッ素イオンには、口腔内細菌が増えるのを抑える作用などもあります。
フッ素の主な効果
歯質の強化(脱灰作用の抑制)
再石灰化の促進
むし歯を引き起こす細菌の働きを弱め、酸が作られるのを抑える。(静菌作用と抗菌作用、細菌の酸産生抑制)
シーラント
乳歯や永久歯の奥歯の咬み合わせの部分には深く複雑な形態をした溝があります。しっかりと歯ブラシを行なっても溝の深い部分には歯垢や汚れが残り、むし歯になりやすい部分です。
シーラントとは、奥歯の溝に樹脂やセメントのシーラント材を流し込み、歯垢や汚れが溝に入り込まないようにして、奥歯の咬み合わせの溝からむし歯が発生、進行することを予防する方法です。
安心してもらいたいこと
当クリニックでは、大学病院小児歯科で小児の診療に従事し、本格的に小児歯科治療の経験を積んだ日本小児歯科学会認定の小児歯科専門医がいます。小児歯科の専門的な知識や技術を有し、お子さまの成長、発達に合わせた無理のない治療とむし歯予防を行なっています。
また、岡山県内では数少ない日本外傷歯学会の認定医の資格も有し、お子さまから成人の方の歯のケガについても多くの知識と技術を習得しています。
お子さまの歯のお悩み、歯のケガに関して、お気軽にご相談下さい。
当クリニックでは、待合室と診療室内にキッズスペースを設けています。
保護者の方が治療中もスタッフの目の届く場所で楽しく遊んで待つことができます。
完全個室の授乳室を完備しています。ゆっくりと授乳やおむつの交換、汗をかいた時などの衣服の着替えにご利用いただけます。
トイレには、お子さま専用の小さい便器を設置していますので、お子さまが安心してご利用いただけます。
その他
当クリニックでの治療が困難な場合でも専門性の高い岡山大学病院や口腔外科、矯正歯科専門医療機関などへの紹介も可能です。紹介先の医療機関と密に連絡を取れる体制を整えています。
また、お体に疾患のある場合は、かかりつけの主治医にお体の状態や服用中のお薬などを照会して診療を行なっています。